サプライズ溶接の秘密
![]() クロム銅(CrCu)
硬度・導電率・熱伝導率が高く、安価であり一般軟鋼板のスポット溶接に一般的に、広く使用されています。
アルミナ分散強化銅(Al2O3Cu)
硬度・導電率・熱伝導率のいずれもクロム銅より優れており、アルミナの効果により耐熱性が高く特に溶接時のハリツキ・溶着が少ない為、表面処理鋼板・加圧の低い薄板鋼板・アルミ・リード線などの電子部品溶接にも抜群の性能を発揮します。
MCZ
クロム銅にジルコニウム、シリコンを配合した材料で、クロム銅に比べて硬度が高く磨耗が少ない。クロム銅との使い分けとしては、使用鋼板材質は変わらないが、厚板溶接などの高加圧、高電流の場合に使い分ける事が多いです。
M2(表面にニッケルメッキが施してある)
クロム銅にジルコニウム、その他の元素を配合した材料でジルコニウム銅に比べて硬度が高く、チップの表面に特殊コーティングを施し、高品質・長寿命・溶着が少なく、ステンレスの溶接に適しており、仕上がりが綺麗になります。
ベリリウム銅
ベリリウム銅は,高伝導性と高熱伝導性,高強度と高硬度を有するのみでなく磨耗,疲労等に対して優れた抵抗性を示します。
電極チップとしてはプロジェクション溶接(ナット・ボルト溶接を含む)など平面形での使用時には高い耐久性を維持します。
ただし、電極の耐久性は表面処理鋼板(亜鉛めっき鋼板)などの低融点金属(亜鉛の溶融点は約420℃)付着がある場合は、この限りではありません。
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