溶接実績
高張力鋼板orハイテン材(自動車用高強度鋼板)の特徴
ハイテン材は鉄にマンガンやシリコンなどを加え、冷却工程で強度を強めた鋼板です。
スポット溶接の場合は溶接部の冷却が極めて速いため、等価酸素炭素量Capが0.2%以上になると溶接部に焼きが入り硬化します。 溶接熱影響、特に冷却速度に敏感な硬化性材料であるので、適正強さとじん性を得るには、溶接後熱処理を行う必要があります。 熱処理を行わないと、オーステナイトまで、加熱された溶接部及びその周辺が急冷されてマルテンサイトとなるため、引張りせん断強さは高いが延性比(=引張強さ / 引張せん断強さ)がはなはだしく低下する為、溶接部及びその周辺の硬さはHv300をこす場合、一般的に溶接技術上の配慮が必要となります。
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